【解説】私立小学校に通わせたい方へ メリット・デメリット

【解説】私立小学校に通わせたい方へ メリット・デメリット

読者の悩み

・自分の子どもをどの小学校に通わせるか迷っている。

・私立小と公立小にはどんな違いがあるのか知りたい。

・私立小学校に通っていた人の感想を聞きたい。

こういった疑問に答えます。

自分が大人になって、知り合いの家族に子どもが生まれると高確率で相談受けることの一つ

「小学校、私立に行かせようか迷うんだけど、公立小学校と何が違うの?

という質問。

結構気になる人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、子どもの頃私立小学校に通い、私立小学校で教育実習、授業研究をし、公立小学校に勤務経験のある僕の、個人的意見を記事にしたいと思います。

公立小学校に勤務している先生も、こういった経緯の先生に出会ったことがないので、参考になるかなと思い記事を書いています。

※あくまで、個人的感想だということをご承知ください。

本記事の内容

1,私立小学校の良いところ・気になるところ

2,公立小学校の良いところ・気になるところ

3,個人的感想

4,まとめ

この記事を書いている僕は、幼少期に私立小学校に通い、大学卒業後フリーランスで生計を立て、その後私立小学校で教育実習・授業研究、公立小学校に勤務。

「私立小学校の教員」「公立小学校の教員」「幼少期に私立小学校に通っていた」「幼少期に公立小学校に通っていた」という人は多くいますが、

両方経験している人は少ないのではないかなと感じたので、両方の良さを知っている僕が、今回ブログで感想を伝えようと思います。

何度も言いますが、自分の体験をもとに、あくまで個人的な意見で書いているので、一つの意見、感想として読んでください。

 

私立小学校の良いところ・気になるところ

良いところ

周りの環境がいい(教育設備が良い)

これは、私立に通っていない人でも想像できると思いますが、校舎の環境、校庭、プールなど、施設の環境が良いです。

自分の小学校は、飲水も冷水機があったり、人工芝のグラウンドだったり、休み時間はボルダリングもできました。

クラブ活動でも、ゴルフクラブやスケートクラブなど公立小学校では聞いたことのないようなクラブもありました。

 

教員が面白い

これは完全に時と場合によりますが、いい意味でクセのある面白い先生が私立小学校には多いという印象があります。

私立といっても幅広いので一概には言えませんが、雑誌などに載るような学校の場合、そこにいる先生方は、その小学校出身であったり(有名私立小学校出身)、高学歴であったり、研究成果があったりなどがほとんどです。

要するに教員側も選ばれて入っているわけなので、その学校の雰囲気に合った先生ということになります。

個性的な先生、面白いです。

 

能力にあった指導

私立小学校は受験して入学するため、ある一定の教育を受けた同級生と学校生活を送ることができます。

そのため、教室にいる児童の能力にあった教育を受けることができます。また、集中力や姿勢、やる気や意識もある程度保たれるので、進みが早いです。

また、公立小との最たる違いは、独自のカリキュラムがあること。

各私立小のレベルに合った指導で進んでいくので、効率的に学ぶことができます。

 

学校の雰囲気を事前に知ることができる

私立小学校の場合、校長先生を始め、勤務している先生方も、基本的には異動・転勤がありません

なので、学校の雰囲気がいつまでも保たれます。

公立小学校の場合、先生が毎年変わるため、雰囲気が一気に変わることがよくあります。

それが良い方向に変われば良いのですが、もちろん逆もあります。。

 

小・中・高一貫校

これは、僕が解説しなくてもいいと思うのですが、成績がそこまで悪くなければ、受験しなくてもそのまま中学、高校、大学と、大きなストレスを抱えることなく進学できます。

長く一緒にいる友だちも多くいるので、そういった意味で大人になっても深い絆が作れます。

 

先生・恩師にいつでも会える

私立校の先生は、基本的に異動・転勤がないため、大人になっても母校に行けば恩師に会えます。

30歳以降になっても、同窓会もたまに開催されます。

また独自の会報もあり、「今、こういう会社やっています」とか「ウチのレストラン来てくれれば安くします!」なども知る事ができるので、面白いです。

 

気になるところ

お金がかかる

これが最大の悩み。お金がかかります

上記のメリットを得ることと、払うお金が釣り合うかは、誰にもわかりません。

私自身は、私立小学校に通ったことは本当に良かったです。

自信にも繋がりましたし、多くの素晴らしい友達にも出会えました。

ただ、これは結果論で、そうじゃなかった人もいるだろうし、公立小学校に通ったけど、素晴らしい人生、素晴らしい友達を作った人もたくさんいます。

 

金銭感覚が、、、

学校にもよりますが、

大体は医者の家庭。経営者もいる。

学校に通うために、近くのマンションを買う。

よくわからないレベルの人たちが多数います。

人によりますが、僕は高校生の時、金銭感覚がおかしくなりました。

 

通学時間が長い

僕は電車に約40分乗って通っていました。

朝は満員電車で座れません。電車に対する嫌悪感は今でもすごいです

とてもつらかったのを覚えています。

余談ですが、僕が公立小学校の先生をやっているとき、徒歩10分ほどで通っている子どもが「帰るのめんどくさい」と言っているのを見て、「そのくらい頑張れよー」と心の底から思ってしまいます。

 

地元に友達がいない・放課後がつまらない

僕は幼稚園から私立だったので特に感じたのですが、幼稚園から電車で通っていたため、逆に地元に友達が一人もいません。

なので休日や放課後「友達と公園で遊ぶ」という選択肢はなかったです。

授業が終わったら、すぐ電車に乗る。(もちろん友達と一緒に帰る楽しみはありましたが)

休日は家族と過ごすか、月に一回くらいは友達と約束して、電車に乗って遊びに行くくらいでした。

小学生からそんな遊び方です。

ちなみに僕は地元の成人式に出ていません。(友達がいないから)

(今は通信できるゲームがあったりするので、そこまで悩むことはないかもしれません。)

 

給食が出ない場合がある

これは学校によりますが、給食が出ない学校があります。事前に調べましょう。

保護者の立場からすると、かなりの負担だと思います。

 

公立小学校の良いところ・気になるところ

※公立の良いところ・気になるところは、基本的に私立小学校の裏返しです。

良いところ

お金がかからない

まずは私立小学校との大きな違いとして、学費がかからないという点

給食費や教材費はかかりますが、そこまでの金額ではありません。

 

通学時間が短い

これも人生においては大事なポイントかも知れません。

僕は片道40分電車に乗って通っていたので、習い事も時間が限られていたし、休憩時間もありませんでした。

のびのびできない日々でした。

 

交友関係が広くなる

私立小学校に通うと、家庭環境や教育水準などの似た人たちが集まることはメリットですが、

逆に言うと、交友関係が狭いです。

私立小学校は受験して入学するため、ある一定の教育を受けた同級生と学校生活を送ることができます。

公立校は、さまざまな家庭で育った子どもたちが同地区の学校に通います。

そのため、多種多様の価値観を持った子どもと交友関係を築けます。

いろいろな環境に揉まれて成長する子どももいますよね。

 

気になるところ

周りの環境が学校によって違う。(教育設備の差が激しい)

これは地域によっても違いますが、公立小学校は税金で運営されているため、どうしても設備に差ができてしまいます。

古い校舎もあれば、最近できた校舎、立て直した校舎など、同じ公立校なのに差が激しいです。

一度自分の地域の学校に行ってみてはいかがでしょうか。

 

能力にあった指導が難しい

私立小学校は受験して入学するため、ある一定の教育を受けた同級生と学校生活を送ることができます。

公立校はそうではないため、人によっては進度が遅いと感じる子どももいれば、ついていけない子どももいます。

どうしても、公立小学校は平均値に合わせて授業を進めていかなければならないので、能力の高い子どもは手持ち無沙汰になりがちです。

あまりにも能力が高いと、学校がつまらなく感じてしまうかもしれません。

ちなみに、公立小学校でもかなり学力の向上に力を入れているところもあります。

地域によって異なりますので、自分で調べてみてください。

個人的に感じるのは、私立小学校が近くにある公立小学校は、高確率で学力向上に力を入れている傾向があるかなと思います。

 

学校の雰囲気が教員によって変わる

これは、僕自身が公立校で働いていて一番感じることです。

公立校の先生は、何年かしたら必ず異動があります。

そのため大人になって「あの先生どうしてるかな」と思い、母校に言ってもその先生に会えません。

また、校長先生が変わったら、その学校の雰囲気がガラッと変わることもあります。

教員も同じくです。

すごく明るい雰囲気の職場の学校もあれば、暗い雰囲気の職場もあります。

 

個人的感想

感想

結論を言うと、自分の子どもをどちらに入れるか迷ったら公立小学校に通わせます。

理由は3つ。

○お金の費用対効果が薄い。
○結局は、運。
○子どもによっては公立小学校の方がいい。

僕自身は、本当に私立小学校に通って良かったと思っています。

そして、僕自身がお金持ちだったら、自分の子どもは私立小学校に通わせます。

しかし、現状私立小学校に通わせるとなると、相当家計が苦しくなります。

その苦しさと引き換えにするほどの価値があるかと言われると、僕は微妙かなと思います。

僕が私立小学校に求めることがあるとすれば、95%「周りの環境」です。

学校自体の施設、伝統、子どもたちの質、偉大な卒業生の存在。

もちろん教育カリキュラムも違いはありますが、学力は、最終的には個人的には本人のやる気によると思っている(実際、自分もそうでした)ので、公立小学校でも問題ありません。

公立小学校にも、素晴らしい先生はたくさんいます!

 

私立小学校に通った方がいい子ども?

通っていた母校に自分の子どもも入れたい、もともと私立小学校に憧れているなど、特定の理由があるのなら問題ないですし、色々な雑誌、本、メディアに載っているような「頭のいい子」「将来医者にさせるならこの学校」「大学まである小学校」などで選ぶのもいいと思います。

個人的な感想を言うと、上記以外に私立小学校に通うといいと思う子どもがいます。

それは「人に流されやすい子」「意志が弱い子」。

意外と思われる人もいると思いますが、個人的にはそう思います。

意志が強く、人に流されない子は、公立小学校だろうが、私立小学校だろうが、勝手に勉強し、良い成績をとります。

僕は幼少期「人に流されやすい子」「意志が弱い子」でした。

もともと、小学校の時の僕は、勉強がとても嫌いで、やる気もなく、とにかくゲームがしたい少年でした。

親が無理やり私立に通わせたので通っていましたが、自分は特にその学校に憧れていたわけでもなくなんとなく通っていました。

しかし、周りの同級生はどうだったか。

本当に勉強が好きで入学した子、将来の目標をしっかり持って入学した子、素晴らしい同級生がたくさんいました。

公立小学校にももちろんそういう子はいますが、数が違います。

で、そういった素晴らしい同級生に囲まれて学校生活を送るとどうなるか。

こんなやる気ない自分も勝手に成長していくんです。

一つ自分でもびっくりしたことがあります。

私立小学校のクラスでは、僕の成績は下の方でいつも悩んでいました。

悩んだ挙句、家の近くの塾に通うことになったのですが、その塾の最初のテストでトップだったのです。

一気に自信につながりました。

「人に流されやすい」子どもだったので、私立のやる気のある友達にいい意味で流されていたのです。

公立小学校でも、いい友達との付き合いならいいのですが、もしかしたら悪い方に流されていたかもしれません。

ちなみに、私立小学校にいると、塾も自動的に上のクラスになったり、無条件で特待生扱いされることもあります。

これもメリットの一つですね。

 

まとめ

今回は「私立小学校に通わせたい方へ メリット・デメリット」をテーマに記事を書きました。

私立・公立、それぞれに良いところ・気になるところがあります。

教育には正解はないですし、僕の意見も結果論です。

自分がたまたまいい思い出があるから私立がいいと思っているのかもしれません。

でも、公立小学校で働いていると、私立小学校よりもいいところをたくさん見つけることができます。

今回のブログを読んで、一つの参考になってくれればと思います。

では、また。次の記事で  Thank you

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