【絵本・読み聞かせ】買わないと絶対に損! 面白い絵本ベスト3 7月~8月編
今回は、私が7月~8月に読んだ30冊以上の本から、
この絵本は面白かった!!
読み聞かせにぴったり!
子どもが楽しそうに絵本を読む姿が目に浮かぶ!
といった視点で3冊の本をセレクトしました。
1位から3位までのランキング形式で紹介しますので、ぜひ気になった方は、学級文庫や読み聞かせリストに入れてみてください。
人気になるのこと間違いなしです!それでは、いってみましょう!
第3位 ついてくる
第3位は小川育さん作の「ついてくる」です。
この絵本を一言で言うなら「ホラーとは緊張と安心の格差を面白いと呼ぶ」1冊です。
ジャンルとしてはホラー系の絵本になりますが、ただのホラー系の絵本ではなく、
怖さの中にも一捻り加えた読んでいて思わず「そうきたかっ!!」「やられた!」と思ってしまうような憎い一冊です。
話の展開としては、暗がかりの中を帰る1人の少年、周りにはだれもいないものの、
背後から聞こえてくる微かな物音が気になり、振り返るという展開が続きます。
背後から聞こえてくる微かな物音「ひた、ひた、」「かさ、かさ、」が絶妙で
表紙から続くおどろおどろしい絵の雰囲気とも相まって
今にも何か得体の知れないものに襲われるんじゃないかと恐怖心を最大限まで煽られます。
しかし、次のページでは閉め忘れた水道や風に揺れる葉っぱなど何でもない結果が待ち受けています。
来るぞ来るぞ!と不安とただの勘違いで大丈夫でしたという安心が交互に来る展開が続きます。
ホラー系の絵本だからこそ、いつかお化けや怪物などが登場して驚かせてくるだろうと期待している分、
ページを捲る度に怖い物が来て欲しいような、来て欲しくないようなホラーの世界を存分に満喫することができるでしょう。
背後から聞こえてくる物音をヒントに背後にあるものを子どもたちに想像させたり相談させたりしながら
読み聞かせしていくと尚一層のこと盛り上がること間違いナシですね。
そうこうしているうちに、物語の終盤、満を持して怖い展開が待っています。
しかも、ここからの展開が2段階になっているのが秀逸で、私が本書籍を購入する決め手になった最大の理由です
ここからはネタバレになってしまうため、大枠でしか話せませんので、
気になった方は是非お手にとって実際に確かめてください。
ざっくり言うと、ホラー絵本に期待していた待っていましたの怖いオチに
それをひっくり返すかのような予想外の大オチです。
雰囲気としては世にも奇妙な物語に少し似ているような感じです。
この大オチには読んだ子どもたちも一本取られたかのように、悔しさと面白さを同時に感じながら
周りの友達にこの絵本を薦めていました。
1つ注意点としては、全体的に絵柄の雰囲気は絵本の中では怖い方の部類に入るので
クラス全体に読み聞かせする際には注意が必要かもしれません。
かくいう私も途中までは全体で読み聞かせしましたが、オチの手前で
「読み聞かせはここまでにするので、続きを読みたい人は1人読みしてみてね。」
という風に怖いのが苦手な子に配慮して読み聞かせを行いました。
ただ、その方がおあずけ効果なのか、いつにも増して休み時間には絵本に群がっていました。
2位 じゃない
2位はチョーヒカルさん作の「じゃない」です。
この絵本を一言で言うならば「ビジュアル的クイズ絵本」です。
ビジュアル的クイズ絵本とはどういうことかは、表紙が全て物語っています。
下のリンクの写真を目を凝らしたり、Amazonのページで見たりするとよく分かります。
表紙ではバナナの房の中の一本をきゅうりに見えるように仕上げています。
つまり、この絵本では、バナナを始めとした様々な物を形や大きさを生かして、他の食べ物に見えるように仕上げた絵本なのです。
しかも“絵”本でありながら、全ての作品は写真であり、とてもリアル?な1冊です。
表紙のバナナは周りにバナナが写っているので、きゅうりに見えた物が実際はバナナであることが容易に想像つきます。
しかし、本文では、表紙でいうところのきゅうりの部分しか載っておらず、次のページで答えが発表されるのですが、その難易度は非常に高難度です。
試しに私も大人代表として、真剣に考えながら読み進めましたが、読み終わるまでに1問も正解することができませんでした。
読み聞かせする際には是非子どもたちに「これは何だと思う?」と問いかけながら読むことで子どもたちの思い思いの発想を楽しむことができるかと思います。
そして、この絵本でも最後まで全部答え合わせをしてしまうのではなく、途中の何個かは答えのページは開かずに
「正解が知りたい人は、後で自分で読んでみてね。」
と声をかけることで、読み聞かせ後に格段に1人読みする子が増えることでしょう。
1位 しっぽしっぽっぽ
1位は木曽秀夫さんが作・絵の「しっぽしっぽしっぽっぽ」です。
この絵本を一言で言うならば、「ページを全開まで開きたくなる絵本NO.1」です。
どういうことかと言うと、この絵本は題名の通り、尻尾を題材にした絵本であり、主人公のねずみの長い尻尾が様々な場面で役に立つというお話です。
そして、この長い尻尾というのが絵に描かれているのではなく、現物の紐で表現されているというところが、この絵本の面白さの最大のミソです。
左のページの穴から右のページの穴まで紐が通してあり、ページを少ししか開かないと短い尻尾が
ページを全開にすることで長ーーい尻尾に変化するのです。
初見で見ると大人でも「なるほど」と思うこの仕掛けは子どもたちにはドはまりすること間違いなしです。
しかも、ただ尻尾は長くなるだけでなく、長い尻尾を生かして、他の動物のお手伝いや手助けを行っているのも
読んでいて非常に読み聞かせに向いているなと感じる点です。
こういった仕掛け絵本全般に言えることですが、子どもは読み聞かせしてもらっただけでは満足しません。
読み聞かせが終わった後には、我先に絵本を手にとってねずみの尻尾が長くなる仕掛けを自分のペースで思う存分楽しんでいる様子でした。
終わりに
【絵本・読み聞かせ】買わないと絶対に損! 面白い絵本ベスト3 7月~8月編、いかがだったでしょうか。
今回は読み聞かせとしての面白さは勿論のこと、読み聞かせをした後に子どもたちが思わず1人読みしたくなるような絵本をセレクトしてみました。
私の理想としては、読み聞かせから1人読みに繋がり、1人読みをした子が面白さをまだ読んでいない子に広げて、絵本の面白さが子どもから子どもへ伝播していったら最高だなと感じています。
今回紹介した絵本でクラスに共通した絵本の面白さがブームになってくれたらと思います。
これからも子どもたちと絵本を通して良好な人間関係を築き、
スマートな教員を目指していきましょう!
では、また。次の記事で Thank you