【教育】やる気ある子どもにする食生活ポイント5選
読者の悩み
・子どものやる気が感じられない。
・自分の子どもの様子が変。
こういった疑問に答えます。
今回は、久しぶりに本の紹介です。
僕はまだ自分の子どもがいないので、子育てを経験していませんが、教員という立場から色々な子どもを見ています。
面談でも子育ての相談を受けることがよくあるので、本もたくさん読んでいます。
そんな教員が、保護者から、子育て・教育の悩みで多く相談を受けるのが「家では勉強をほとんどしない」「やる気がない」「すぐキレる」「落ち着きがない」などです。
わかります。
学校でも、そういった子どもは多くいます。
個人的には、家ではダラけていても、学校ではキチッとしている子が多いので、甘えだと思っています。(特に女子に多い印象です。)
しかし、中には家でも学校でもやる気がない、すぐキレる、といった子どももいます。
そんな子育ての悩み、そのほとんどが、栄養不足からきているかもしれません!
たくさんの教育本を見てきた僕が、かなり参考になったなと思う本の中に「医師が教える子供の食事大全」という本があります。
私は教員をしているので、子育てという視点よりかは、教育、指導技術、心理、といったジャンルの本を読むことの方が多いのですが、この本は、食事の観点から子どもの成長への影響を解説しています。
子どもの栄養を満たすことにより、子育てが格段に楽になる。
よく「人間の体は食べ物からできている」と言いますよね。まさにそれです。
今回の記事は、かんたんにこの本の内容を紹介します。
本記事の内容
教育方法、指導方法の前に、土台となるその子の身体を改善してみてはいかがでしょうか。
子どもに多い5つの栄養障害
1 低血糖症
低血糖症は、子どものトラブルの主役です!
子どもの健康や成育を妨げ、不安定な状態にする2大要因の一つです。
子どもの不調時には、まず低血糖症を疑いましょう!
低血糖症による子どもの症状をざっと箇条書きで紹介します。
感情の起伏が激しくキレやすい
無気力でやる気がない
忘れっぽい
動悸や頭痛がする
常に不安感がある
うつっぽい
どれもやばいです。なってほしくないですね。。
ちなみに、どういった食生活が原因となるかというと、
毎日甘いお菓子やスナック菓子を食べたり、清涼飲料水を飲む。
また、おかずや野菜よりも白米、ラーメンなどの炭水化物ばかり食べる。
このような食生活を続ける限り、低血糖症は治りません。
2 鉄欠乏
さきほどの、低血糖症と並んで、子どもの健康や成育を妨げ、不安定な状態にする2大要因の一つ。
鉄分が不足すると
アレルギー疾患
感染症
下痢、便秘
低体温
になります。
3 タンパク欠乏
健康な心や身体を作る為にはタンパク質は必要不可欠です。
大したことをしているわけではないのに、すぐ「疲れた」といって座り込んだり、いつもと少し違うことをしたり、少し無理をするだけで次の日体調不良になってしまう。。
これは、タンパク質が不足している可能性が高いです。
肉類はカロリーが高いので控え、野菜中心の生活をしている家庭がたまにありますが、子どもたちは特にタンパク質を必要としています。不足すると、虚弱体質になりやすいです。
4 ビタミンB群欠乏
エネルギー不足、学力低下を招く原因になります。
ビタミンB群は、子どもたちの「生きる力」を培う上で、さまざまな役割を果たしてくれる非常に重要な栄養素です。
ビタミンB群には、脳機能の正常を保ち、子どもの集中力をアップさせ、やる気を出させる働きがあります。
さまざまな役割を果たしてくれているが故に、消耗が激しいのです。消耗してしまうと疲労感や抵抗力の低下を引き起こしてしまいます。
また、知能の発達と学習力の向上にも必要な栄養素と言われています。
さらに、必ず知っておきたいのは、ビタミンB群は、その全ての栄養を知能の向上に使われるわけではなく、糖質の代謝にも使われます。
ということは、先ほども述べたように、スナック菓子や飼料飲料水など、糖質の多い食べ物をたくさん摂取すると、それを代謝するために一気に使われてしまい、知能向上に使われないどころか、欠乏してしまうわけです。
5 ビタミンD欠乏
免疫力やメンタルに影響し、欠乏すると身体や心にさまざまな問題を起こします。
ビタミンDは、アレルギー疾患や感染症にも効果があるそうです。
ビタミンDがあることにより、幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンの減少を抑えてくれます。逆に不足していると、不安感やうつの症状が出やすくなり、多動性障害、暴力行為などを引き起こしてしまいます。
ちなみに、ビタミンDは、日光を浴びる事でも生成することができますので、少し早めに起きて朝日を浴びながら散歩してみてはいかがでしょうか。
気をつけるべきポイント5選
1炭水化物(糖質)は危険
簡単に作れる、そして簡単に手に入るので、ついつい摂取しがちですが、低血糖症を引き起こします。
甘いものも含め、糖質はできるだけ控えた食生活を心がけましょう!
とはいえ、ある程度は必要なので極端な制限はしないように。
僕は、甘いお菓子やスナック菓子は家にあると無駄に食べてしまうので、ストックしないようにしています。
2甘いものを食べすぎると頭が悪くなる
甘いものを食べると頭が悪くなる理由は、先ほども述べたように、脳の働きに関与しているビタミンB群が消費されてしまうからです。
ビタミンB群が不足すると「授業に集中できない」→「理解できず授業がつまらない」→「勉強に興味がなくなる」→「勉強しなくなる」
になります。
ちなみに、「脳の栄養は糖分だからチョコを食べよう、甘いものを摂取しよう」みたいな話、聞いたことありませんか?
あれは、最近の研究では嘘だということがわかっています。
脳の栄養は、「砂糖」ではなく「ブドウ糖」です。しかも血中のブドウ糖です。
ブドウ糖は、タンパク質や脂質でまかなうことができます。
3野菜中心ではなく肉中心の食生活に
最近ビーガンが流行っていますが、子どもには必要な栄養素です。
もちろん、野菜もビタミンや食物繊維などを摂取するために重要なのですが、
子どもの食事において最も重要なのが、いかにタンパク質を取るかです。
ボディビルダーみたいですね。
子どものうちは、動物の肉や魚をたくさん食べましょう!
成長期の子どもは、多くのタンパク質を必要としています。
また、タンパク質は身体に溜めておくことができません。
子どもの健康を維持するために、毎日補充しましょう。
4朝食は食べよう!
以前、朝食は要らないという記事を書いた僕が、これをいうのは矛盾していますが、これはあくまで子どもの話。
最近、16時間断食やら、一食だけ食事をする健康法が流行っていますが、それはあくまで大人の話。
成長段階の子どもの身体と、成長し切った大人の身体は違うのです。
子どもは、生涯の中で最も数多くの栄養素を最も大量に必要とする時期です。
僕が教員をして感じることは、毎年朝食を食べずに登校してくる子どもが増えています。
朝は時間がない、起きることができない、親が共働きで朝食が用意できない、食欲がない、ダイエットしたい。
理由はさまざまだと思いますが、朝食を食べてこない子どもは、やる気がない、元気がない確率が非常に高いです。
単純に、前日の夕飯からずっと食べていないということになると、脳に必要な栄養が不足してしまうことが原因です。
不足するだけならまだしも、脳は休むことなく働く必要があるので、不足した栄養素を、筋肉や血液中のタンパク質から補おうとするわけです。
自分の身体の一部を破壊して栄養を補うというわけです。
これでは、いつ病気になってもおかしくないですよね。
5飲み物はお茶か水
これは、先程の低血糖症を引き起こすからです。
ペットボトルの飲料水や、ジュースには想像以上の糖分が含まれています。
ちなみに、一般に売られている野菜ジュースにもスティックシュガー5本以上の糖分が入っています。
スポーツドリンクもなるべく控えましょう。スポーツ時に飲むならまだしも、日常で飲むのはアウトです。
まとめ
今回は、「子供の食事大全」という本を参考に、子どもに多い5つの栄養障害と栄養障害にならない気をつけるべきポイントを5つ紹介しました。
子育ての悩みはつきません。教育方針や塾選び、習い事などの前に、食生活を振り返ることも大切です。
食事も個人差があり、人それぞれなので正解はありませんが、より良い子どもの成長に、今回の記事、本が参考になればと思います。
では、また。次の記事で Thank you