教員の職場をペーパーレス化!?
このブログは、「先生をスマートに」というテーマで記事を書いています。
フリーランスを経て、教員になった僕が最初にうんざりしたのが、紙の資料の多さです。
学校で行われる様々な行事内容、お知らせ、全部紙で配られます。
運動会のような大きな行事のときは提案だけで、10枚位になることも。。。
体調を崩し休みを取り、次の日出勤すると机は紙の山、、、なんてことも。
スマートにするには、まずはここからだな、と思いました。
もちろん紙の良さもあるので否定はしないし、教員の職場環境を考えると、全国の教員が、メールのみでのやり取り、パソコンのみで資料の確認、というのは厳しいです。
ですが
iPadを各自で所有している先生は違います。ペーパーレス化できます!
というか、僕の職場でも、僕を始め、ペーパーレス化している先生は何人かいらっしゃいます。
結論から言います。
紙で配られた資料は、その場でiPadでスキャンし、ゴミ箱に入れよう。
それだけです。
今回は、第一弾として「資料をiPadでスキャンする方法」について解説します。
iPadにスキャンしペーパーレス化するメリット・デメリット
ペーパーレス化することによるメリット・デメリットを紹介します。
メリット
1 机がきれいになる。
これは言わなくてもわかりますが、紙の資料がないだけで、整理整頓がはかどります。
2 資料を探す時間がなくなる。
ライターのメーカーとして世界的に知られるZippo社のオンライン調査によると、日本人は一生のうち、52日間(平均:75322分間)を「なくしもの探索」に時間を費やしているそうです。
iPadを買い、ペーパーレス化したら、52日間休めます。やるしかないです。
そもそも、「あれー。あの資料どこやったっけ。」って言って机をガサガサしている人は、スマートじゃないですよね。iPadで資料を探す方法?簡単です。検索をかけるだけです。
3 資料を紛失しなくなる。
資料は、いつ配られるかわかりません。会議前に配るときもあれば、会議中に配られるもの、会議後に配られるもの、会議とは関係ないときに配られるものもあります。そんな毎日のように来る紙の資料を全部なくさず取っておくほうが難しいです。
iPadなら努力せずともなくさないし、勝手に整理されます。
4 荷物が最小限。
職員会議や打ち合わせのとき、なんの資料を持っていけばいいかよくわからず、教育計画とそこら中にある紙の資料、シャープペン、ボールペン、赤ペン、マーカー、消しゴム、付箋、週案簿、、たくさんの持ち物を抱えて参加している先生見かけませんか?
何度も言います。スマートじゃないです。
僕ですか?iPad、Apple Pencil、ボールペン、以上です。
デメリット
1 他の先生と共有できない。
たとえば、同じ学年の先生に「NT先生、○○の資料持ってますか?持ってたらコピーさせてください。見当たらなくて・・・」
と言われたときに、iPadの画面は見せれても、資料を共有することはできません。(その先生がiPadを持っていた場合、すぐ共有できます!)
まあ、iPad持ってたら資料が見当たらないことはないんですけどね。
2 スキャンする時間が多少必要
会議で必要な資料を事前に配ってくれていれば、会議前にスキャンしておき、iPadだけ持って会議に出席するというスマートなことができますが、会議中に資料が配られることもあります。
そうなると、選択肢は2つ。
1つ目は、急いでその場でスキャンする。ただ、膨大な資料の場合はきついかもです。
2つ目は、その場では、あきらめて紙にメモしながら聞く。後でスキャンする。
3 iPadが死んだら終わり
これを言われると何も言えませんが、iPadが故障したり充電が切れたら、何もできなくなります。
ただ、経験上いきなり壊れる事はほぼないし、充電も前日の夜充電していれば切れることはないです。
データに関しても、バックアップを取っていれば、iPadを買い替えても、すぐ普段どおり使えます。
iCloudを契約していれば、自動でバックアップしてくれます。紙の資料は、バックアップできませんよね?
という感じで、iPadを持っているのにペーパーレス化しない意味がわかりませんよね。
ペーパーレス化する方法
簡単に言うと、配られた紙の資料をスキャンしていくだけです。
スキャンとは、紙の資料を電子データ化し、iPadに取り込むということです。そうすることにより、iPad上で、Apple Pencilを使いメモを取ったり、資料を整理することができるようになります。
第一弾ということで、僕がプライベートで使っているiPadに、Good Notesを新しく入れて説明していきます。
事前準備・必要なもの
1 iPad
買いましょう。
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安く済ませるなら
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おすすめは、iPad Pro 11インチです。
2 Apple Pencil
ペーパーレス化するために必要です。これがないとメモができません。
おすすめは、Apple Pencil第2世代です。
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3 Good Notes
今回、ペーパーレス化するにあたって最重要となるアプリです。必ずインストールしましょう。
4 Adobe Scan
あると便利なスキャンアプリ。Good Notesより高機能だが、手軽ではない。
資料をスキャンする方法
※今回は、AppleTeacherになったときの資料を使います。
AppleTeacherとは
Appleの説明では、
「Apple Teacherは、指導と学習にApple製品を組み込んでいる教育者のみなさんを支援し、その成果をたたえるための無料のプロフェッショナルラーニングプログラムです。生徒たち[…]
1 まずは、アプリを起動します。アプリのアイコンをタップしてください。
2 左上の「+」をタップ → 「スキャン書類」をタップ
そうすると、何を追加するかが選べます。新しくノートを作成したい場合は「新規ノート」、とにかくメモするために素早く開きたいときは「QuickNote」ですが、
今回はスキャンするので、「スキャン書類」をタップします。
↓
3 スキャンしたい書類を平らなところにおいて、カメラを向ける。
そうすると、自動で四隅を検知しシャッターを切ってくれます。(スキャンしたい紙が青く映ります。)
99%検知されますが、机と紙が同じ色、曲がった資料、教科書や手帳などの片側のページだけをスキャンしたいときは、うまく行かない場合が多いです。
そんなときは、スキャンしたい箇所をなんとなく画面に入れ、手動でシャッターを切ります。その後、四隅を手動で合わせれば大丈夫です。
↓
たくさんの書類がある場合は、このまま続けて書類にカメラを向けてください。
4 右下の「保存」をタップ。
これで、スキャン終了です。
もちろんですが、すでに作ったノートにスキャンした資料を入れることもできます。
すでに作ってあるノート画面の右上に、ノートページを追加するボタンがあるので、そこから「スキャン書類」を選んでください。
デジタルノートの良いところは、あとからいくらでも編集可能ということです。
タイトルをスキャンした書類の題名にしておけば、検索で簡単に探す事ができます。
知っておくと便利
少し時間はかかりますが、先ほど紹介した「Adobe Scan」でスキャンすれば、スキャンした書類の文字をすべて認識できるようになるので、全てが検索対象になります。すごすぎです。
ただし、先程のGood Notesのみで完結させるスキャン方法とは違い、Adobe Scanでスキャンする→Good Notesに入れる、とひと手間かかるので、素早く仕事したいときはおすすめしません。
ぼくも、よっぽどのことがない限り使わないです。ただ、文書内に個人名が多く書いてある場合は、Adobe Scanでスキャンしておけば、すぐ検索できるので便利です。
補足
Good Notesは、iPhoneでもダウンロードできますが、画面の大きいiPadでの利用をおすすめします。
ただ、iCloudで保存しておけば、データを共有できるので、iPadが出せない満員電車内で、iPhoneで閲覧だけする、という使い方は便利です。
まとめ
今回は、ペーパーレス化第一弾として「資料をiPadでスキャンする方法」について解説しました。
iPadのアプリであるGood Notesを使えば簡単ですね。
Good Notesは、最強のノートアプリです!
「先生をよりスマートに」
では、また。次の記事で Thank you
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