【絵本・読み聞かせ】梅雨の時期にオススメ! 雨の絵本
6月に入り、いよいよ関東も梅雨入りとなってきました。
毎日のように雨が降り、外で元気よく遊びたい子ども達も
室内遊びをする日々が続いている地域も多いでしょう。
そんな体を動かせない鬱憤からか
子ども達の有り余るエネルギーが良からぬ方向へ行き
教室での鬼ごっこや戦いごっこなど、
ガヤガヤとした教室に困っている方も居るのではないでしょうか。
そんな時には、休み時間の読み聞かせがピッタリです。
落ち着かない時間に、読み聞かせで静かな時間を10分でも取り入れてみてはどうでしょうか。
ということで、今回は、そんな梅雨の時期にオススメの絵本をセレクトしました。
ぜひ気になった方は、学級文庫や読み聞かせリストに入れてみてください。
人気になるのは間違いなしです!それでは、いってみましょう!
どしゃぶり
「空から聞こえる雨の歌」
今回紹介するのは、おーなり由子さん 文、はた こうしろうさん 絵の「どしゃぶり」です。
この絵本は、真夏の暑ーい日に外に出かけた男の子が突然の豪雨に遇い、雨を楽しむ物語です。
ナレーションの文などはなく、終始、子どもの心情と雨の擬音語でされています。
それでは、以下で
「どしゃぶり」のポイントを3つ深掘りしていきます。
擬音語の豊富さ
いきなりですが、みなさんは、雨の擬音語と聞いて、いくつ思いつくでしょうか?
「ザーザー」「パラパラ」「ぽつぽつ」などが有名かと思いますが、
この絵本では、なんと30種類以上もの雨に関する擬音語が登場します。
「ずざあ ずざあ」、「じゃばばば ざばああああ」
といった題名にもなっている土砂降りの雨を表す擬音語や
「ぱちん ぱちぱち」、「ぴちょん」
といった可愛らしい雨の音まで
雨のもつ様々側面に気付かさせてくれるような擬音語が散りばめられています。
多種多様な擬音語に触れることで、子どもの豊かな心を育む情操教育につながることでしょう。
爽快なストーリー
雨=陰湿、気分が落ち込む、といったイメージをもつ方もいるかと思いますが、
この絵本は、雨のもつ暗いイメージとは真逆の1冊です。
物語の主人公は、雨を喜び、全身を雨に投げ出し、
文字通り体全身で雨を感じ取っています。
その様子はまさに「雨を楽しんでいる」と形容でき、
雨に対してのイメージが変わるかも知れません。
雨が降って外遊びや外体育ができないよ~と嘆く元気な子どもたちに
この絵本を通して、雨のもつ素晴らしさや楽しさが伝われば幸いです。
余談ですが、
私自身も小学校低学年の時に大雨の公園で友達数人と
雨の中で傘もささずに動物の真似をしたり、踊ったりした経験があります。
不思議なもので、洋服や靴が少しだけ濡れるのは不快であっても
あるラインを超すと、洋服や靴が濡れているのがどうでも良くなり
ぐっしょりと濡れているのに心は爽やかで、気分が高揚したのを今でも強烈に覚えています。
雨を感じ、雨を楽しむ。雨に対する見方を180度変える「どしゃぶり」おススメです。
終わりに
【絵本・読み聞かせ】梅雨の時期にオススメ! 雨の絵本
いかがだったでしょうか。
私の理想としては、
読み聞かせから1人読みに繋がり、
1人読みをした子がまだ読んでいない子に面白さを広げて、
絵本の面白さが子どもから子どもへ伝播していったら最高だなと感じています。
今回紹介した絵本でクラスに共通した絵本の面白さがブームになってくれたらと思います。
これからも子どもたちと絵本を通して良好な人間関係を築き、
スマートな教員を目指していきましょう!
では、また。次の記事で Thank you!